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C・ボックシュタインのThe Gastein Healing Gallery |

ボックシュタインのThe Gastein Healing Gallery(ガシュタイン・ヒーリング坑道)には、世界から慢性リウマチなどで悩んでいる患者が次々と訪れる。
A・B・Cの写真と地図は
Badgastein Spa- and Tourism Association発行のパンフレットより転載。
(連絡 Badgastein Tel.:...6434/25310 or 3666)オーストリア政府観光協会提供 |
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自然の程度の放射線を
見直すとき
繊維の樹脂加工は多種多様な繊維製品を生み出した。なかでも、天然放射性鉱物の粉末を樹脂加工で繊維に練り込んだ物をつくれば、健康に役立つ物がつくれるのではないか、というアイデアは一番ユニークで、これは大東繊維株式会社の発明である。この発明品が、富士紡績株式会社で改良され、ステイヤーズ(Stayer's)という商品名で、多彩な製品に加工されて市販されている。
放射線という言葉には、日本人は異常に恐怖感をもっている。従って、ステイヤーズでつくった肌着・ソックス・布団などを使う人への健康影響の調査は慎重にすすめられてきた。筆者の知っているのは一部であるが、それによると、例えば、肩こり、腰痛などに「よく効いた」・「すこし効いた」・「効かない」がほぼ2対1対1のようである。
(図1)天然放射性鉱石の健康増進への利用は、昔からラドン温泉が有名である。ここでは、ラドンを中心にして、自然の程度の放射線の健康影響の概要を紹介する。読者の多くは「放射線はどんなに微量でも毒だ」と思いこんでおられるだろう。しかし、実際には、自然の程度の放射線は、健康に害をあたえない。その証拠を最近の生命科学の知識と資料に基づいて紹介する。
ガシュタイン療養の科学的基礎資料(文献1)
オーストリアのラドン温泉で有名なバドガシュタインは、ガシュタイン研究所(所長は生理学教授・医学博士・P・デーチェン)がある。ここから発行されている小冊子(文献1)の概要をのべる。
ここのラドン泉源の水は、ラジウムを6pCi/R(=0.2Bq/Kg)、ラドンを18nCi/R(=660Bq/Kg)の濃度で含んでいる。ここのラドン温泉はつぎの病気に効く。慢性リウマチ、関節などの疾患、慢性強直性脊椎炎、運動事故後遺症、末梢循環の障害(更年期障害:不妊など)。
脊椎などの痛みを和らげる著効は、放射線の一般的特徴であるが、温泉入浴も痛みを和らげる。この両者の効果の相違点が最近分かった(文献2)。それによると、痛みの緩和効果(図2の縦軸の値)は、普通の温泉入浴では治療期間が長くなると漸増するが、入浴治療をやめると効果は急減する。これに反して、温泉にラドンが含まれていると、療養を打ち切っても長期間その効果が漸増する(図2)。
ラドンは不思議な気体である。ラドン温泉水に接している身体の皮膚面からは、ラドン気体だけが忍者のように体内にはいりこんで、体内循環をする。

ラドン・サウナ治療所の成績(文献3)
バドガシュタインから約6Km、アルプス山系の山麓にボックシュタインの町がある。そこにラドンサウナ治療所があり、年間約1万人の患者が訪れている。
治療室は高湿(90%)高温
(38〜42℃)、高濃度(4200Ci/R)ラドンで、一日に1時間の入室を、隔日・週3回の割合でおこなう。治療1コースは3〜6週間である。ラドンサウナ浴後は、1〜2時間の休憩が必要である。
治療成績の1例は、慢性多発関節炎、脊椎のリウマチ(筋肉、腱、関節、神経などを侵す炎症性疾患)性関節炎、変性リウマチ病、末梢血管疾患、神経痛、高血圧、その他各種疾患の患者である。
ラドン治療を受けた3000人のうち(文献3より)、
(1)54%は病気が大きく改善した。(39%は3〜9ヶ月後も治癒効果が継続)
(2)24%はやや治癒効果があった。
(3)22%には効果がなかった。(図3)この治療成績は、サウナとの併用により、ラドンが自律神経系、循環組織、組織内老廃物の排せつ、ホルモン生産系、特に下垂体〜副腎皮質系に到達し、これらを刺激するためと考えられる。
放射線のホルモンのような効果を放射線ホルミシスという。(文献5)スポーツなどの事故後遺症、ホルモン分泌異常による不妊などにも治癒効果がある。
後はホルミシスト3号をご覧下さい。
(文献2)
ガスタイン療養の科学的基礎資料, Research Inst.
Gastein-Tauernregoin Austria (1987)
ISSN 0256- 4173 Sem. - Reports
(文献3)
P. Deetjen : Biological and therapeutical effects of Radon. In, Radon and Thoron in the Human Environment ( Eds. Katase, A. and Shimo, M. ), World Sci. Publishing Co., Singapore, pp. 515-522 (1998).
(文献4)Henn, O. : J. Am. Med. Assoc. 161, 917 (1956).
Lewis,W.V.:Arthritis and Radioactivity, Christopher Publishing House, Boston (1964).
(文献5)
近藤宗平:『人は放射線になぜ弱いか』第3版, 講談社ブルーバックス (1998).
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編集記です。 |
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